風立ちぬの最後は菜穂子は病気で死んだのか?死因や山へ帰るの意味は?

4月12日に金曜ロードSHOWで「風立ちぬ」が放送されるので、今回初めて観る人も多いのではないでしょうか。

ジブリの作品はあのシーンやセリフってどういうこと?っていう疑問が出てくることが少なくありませんよね。

今回の「風立ちぬ」では、ヒロインの菜穂子の最後や、セリフについて気になりました。

そこで今回は、

  • 「風立ちぬ」の菜穂子は病気で死んだのか
  • 「風立ちぬ」の菜穂子の山へ帰るの意味

について書いていきます。

「風立ちぬ」の菜穂子は最後は病気で死んだのか?

「風立ちぬ」の最後に堀越二郎の夢で菜穂子が出てきてますが、菜穂子は死んだのでしょうか?

ラストのシーンは観た人の判断にゆだねられているような感じでしたね。

ラストの菜穂子の「生きて」というセリフや結核を患っていたことから、最後は亡くなったと判断できます。

結核は当時は不治の病だったので、治ったということは考えられないですしね。

菜穂子のモデルは「風立ちぬ」の原作者である堀辰雄の婚約者の矢野綾子です。

矢野綾子は結核で亡くなっており、「風立ちぬ」の原作は堀辰雄の体験が元になっています。

そのことを考えると、死因は結核なのではないでしょうか。

また、「風立ちぬ」の製作途中で宮崎駿監督は菜穂子に感情移入したことで「菜穂子は死なない」と言い出したこともあったのですが、物語を変えるわけにもいかないので、プロデューサーの鈴木敏夫さんの説得もあり、今回のラストに至っています。

「風立ちぬ」の菜穂子の山へ帰るの意味

菜穂子は病気を治すために、人里離れた山の病院に入院していました。

しかし、二郎は飛行機の開発があり、見舞いに行くことができませんでした。

二郎に会いたい一心から、菜穂子は病院を抜け出して二郎のもとへ向かいます。

結核を患っていながらも菜穂子は覚悟を決めて二郎と共に生きることを選び結婚します。

菜穂子は二郎と結婚しましたがほどなく、山へ帰る(山の病院に戻る)ことにします。

その後、菜穂子は出てこないので、真意は観ている人に委ねられます。

黒川夫人が

「美しいところだけを好きな人に見てもらったのね」

と言っているところから、菜穂子は衰弱していく姿や、苦しむ姿を愛する人に見せたくなかったということですね。

自分がつらくても愛する人のためを思って、自分から姿を消すのはとても芯が強い女性です。

本作を観た人で心にグッと来た人も多かったのではないでしょうか。

おわりに

今回は、風立ちぬの菜穂子の最後や山へ帰るの意味についてまとめてみました。

菜穂子は最後患っていた結核で亡くなったと考えられます。

せっかく二郎と結婚しましたが、山へ帰るという意味は、「綺麗な姿だけを好きな人に見てもらいたい」という菜穂子の二郎を想う気持ちからの選択と考えられます。

観た人に委ねられる部分がありますが、菜穂子の二郎を想う気持ちが伝わってきた人が多かったのではないでしょうか。

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