今日18時28分頃に阿蘇山中岳第一火口で噴火が発生しました。
噴煙は火口から200mまで達しており、気象台が発表している噴火警戒レベル2(火口周辺規制)は継続中です。
阿蘇山の噴火は、2016年10月以来となるのですが、阿蘇山の噴火となるとカルデラ噴火が気になります。
そこで今回は、
- 阿蘇山カルデラ噴火の可能性
- 阿蘇山カルデラ噴火の被害範囲や影響
について書いていきます。
阿蘇山カルデラ噴火の可能性(確率)は?
日本列島では平均6000年に1回の周期で、文明を滅ぼすレベルのカルデラ破局噴火が起こっています。
しかし、カルデラ噴火は約7300年間起きておらず、いつ起きてもおかしくない状況とも言われています。
いつ起きてもおかしくないのですが、今後100年の間に巨大なカルデラ噴火が起きる確率は約1%とのことです。
かなり低い数字なので、感覚的には、それなら起こらないのでは?というくらいなのではないでしょうか。
確率は低くは見えるのですが、阪神淡路大震災は前日の30年発生確率が0.02〜8%であったと言われています。
また、この約10年の間には大きな地震が5回以上も発生していますし、1%という確率は決して低い数字ではないことを意味しているのではないでしょうか。
阿蘇山カルデラ噴火の被害範囲や影響を歴史から調査
阿蘇山の巨大カルデラ噴火は27万年前から約14万年前、約13万年前、約9万年前と起きており、「Aso-4」と言われています。
9万年前の巨大カルデラ噴火による噴出物は、ほぼ富士山の山体全部の大きさに達し、火砕流は九州の半分を覆ったと推定されています。
ちなみに、約300年前の富士山宝永噴火は江戸にまで火山灰を降らせています。
9万年前の巨大カルデラ噴火は、その富士山の噴火の1000回分に当たると言われると、影響範囲は日本列島全体となり壊滅的な被害となることが分かります。
おわりに
今回は、阿蘇山カルデラ噴火の可能性や被害範囲と影響紹介しました。
阿蘇山でカルデラ噴火が起きる可能性はあり、今後100年の間で発生する確率は1%です。
1%の確率なのでありえなく感じますが、阪神淡路大震災は前日の30年発生確率が0.02〜8%だったので、低い数字ではありません。
過去の阿蘇山カルデラ噴火による噴出物は、ほぼ富士山の山体全部の大きさに達し、火砕流は九州の半分を覆ったとのことです。
カルデラ噴火が起こってしまうと人間の力では何もできないレベルということが分かります。
今回の噴火はカルデラ噴火の影響には程遠いですが、噴火警戒レベル2とされています。
これから警戒レベルが上がる可能性も否定できないので、状況に応じて避難できるようにする必要がありますね。
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